旗の各部名称
優勝旗用品イメージ画像

1.竿頭

竿頭は「かんとう」読みます。冠頭と書く場合もあります。
旗竿の先に付ける金属の飾りのことで、優勝旗の竿頭は三面鉾(さんめんほこ)を付けることが多いです。

優勝旗などの旗は、中世の騎士が持っていた旗に由来していて 、力強さを表現することが重要視されていました。その名残で優勝旗に、三面鉾、槍を付けることが多いという説もあります 。

校旗・社旗 には校章 ・ 社章を美しく彫刻された三方面打出し(別注品) や 桜花型竿頭を付けることが多く、日の丸には球型の国旗玉を付けることが多いです。

竿頭の種類 一例

  • 三面鉾
  • 国旗玉
  • 扁平玉
  • 桜型竿頭
  • イーグル型竿頭
竿頭の種類一例

2.旗竿

旗を掲揚するためのポールのことで、優勝旗には黒塗りの千段巻き旗竿が最も一般的です。高級品は梨地塗や青貝塗など優美な塗装を施します。

千段巻きとは、糸を巻いて漆加工で固めて滑り止めにしたかつての槍(やり)や薙刀(なぎなた)に由来しますが、現在では螺旋型に溝を切っていく加工になります。
千段巻きに黒塗加工することで艶と重厚さが増し、優勝旗、校旗などに使用されます。

優勝旗の竿頭に三面鉾などをセットするために、旗竿の上部に取り付ける金具を逆輪(サカワ)と言います。旗の下部を取り付ける金具を胴輪(ドーワ)と言い、取付紐を結ぶ輪がついています。

旗竿の種類 一例

  • スチール製黒塗り旗竿
  • 木製黒塗り千段巻旗竿
旗用ポールの種類一例

旗竿の塗り 一例

  • 青貝
  • 七宝
  • 黒塗り
旗用ポール塗りの種類一例

3.フレンジ

優勝旗などの旗の三方に付ける房のことをフレンジと言います。

優勝旗の周りをフレンジで華やかに彩ることで、優勝旗に豪華で重厚な雰囲気が出ます。

豪華で上品な正絹フレンジから実用的な人絹フレンジまで多くの種類があり、美しいフレンジは優勝旗を引き立ててくれます。

フレンジの種類 一例

  • 本金糸四段七宝
  • 改良金糸四段七宝
  • 人絹ホタル入りへり付き四段七宝
  • 人絹金茶へり付き四段七宝
フレンジの種類一例

4.旗立て台

旗竿を立てて、旗を掲揚するための優勝旗を飾るのに必須アイテム。優勝旗には美しくクロームメッキをほどこした三脚台が一般的です。重量のある総刺繍の高級優勝旗に五脚台を使います。

TOSPA旗立台には、美しいクロームメッキの傷防止用に黒ビニールケースが付属されています。

旗立て台の種類 一例

  • 五脚旗立て台
  • 三脚旗立て台
旗立台の一例

5.収納 トランク

優勝旗の持ち運び時や収納時に使う、必須 アイテムです。
染め優勝旗には携帯 時に邪魔にならないよう配慮した「小型トランク」総刺繍の高級優勝旗の場合は、刺繍部分 傷つけないように広げたまま しっかり収納できる「大型トランク」をオススメしております。

収納 トランク 一例

  • 黒色ビニールレザー張りトランク
  • アルミ合金製トランク
トランクの種類一例
トランクの種類一例

6.刺繍

刺繍とは一本の針で金糸や銀糸や別染の色糸を生地に直接縫いこみ図柄を表現する装飾技法です。
飛鳥時代から続くといわれ、日本では伝統的な技法です。
優勝旗に刺繍加工を施すことで、伝統を引き継ぐシンボルに相応しい優勝旗に仕上がります。

ミシン刺繍優勝旗は熟練した職人により1枚ごとに丁寧に、特殊な刺繍用ミシンを駆使して図案通り手作業で仕上げます。
同じ図案でも職人により刺繍糸の流れ、運びは異なる部分もあります。
卓越した職人によるミシン刺繍優勝旗は、均一に正確に量産するコンピュータミシン刺繍機には出せない手作業ならではの温かみのある風合いと品格が魅力です。

総手刺繍優勝旗はミシンを使用せずに、一本の針と様々な色と太さの糸を使用して熟練した職人が手作業で刺繍を施します。卓越した職人による丁寧で柄や盛り上げがくっきりした総手刺繍優勝旗は、洗練された美しさと格調の高さを兼ね備えています。

刺繍の種類 一例

  • 機械刺繍
  • 立返し縫
  • 市松縫
刺繍の種類一例

7.旗受けバンド

フレンジ付きの優勝旗(特に刺繍加工の場合)は想像以上に重量があります。旗手が優勝旗を長い時間持ち続けるのは大変な負担がかかるため、旗受けバンドを使用し、負担を軽減します。

染め加工の優勝旗などを短い時間持つのであれば、肩吊りバンドのないタイプでも対応可能です。

刺繍加工の両面袷の重量のある優勝旗などを持つ場合は、肩吊り式バンドを推奨いたします。肩と腰の2カ所で旗を受け止めることで負担を分散し、旗を安定して保持することができます。

旗受けバンドはバックル式になっています。バンドの長さを調整してから金メッキの真鍮製のバックルで固定する方式です。かつて軍隊などで使用されていた方式の名残という説もあります。

革バンドの裏に赤いネル付きタイプ(高級品)とネルなしタイプ(標準品)があります。

ここからは雑学です。諸説がありますのでご参考までに。

当店では旗受け「バンド(band)」と呼んでいますが、旗受け「ベルト(belt)」とも呼ばれます。

「バンド」は物を固定するための帯状の物を指し、一方「ベルト」は洋服の腰を締める帯状の物を指すという説があります。

例えば、髪を固定する「ヘアバンド」、商品を固定する「結束バンド」なども「バンド」と呼称されています。

ということで当店では旗を固定する帯状の商品なので「バンド」と呼称しています。

旗受けバンドの種類 一例

  • 牛皮製1枚バンド
  • 牛皮製1枚バンド(裏赤ネル付)
  • 牛皮製肩吊式バンド(裏赤ネル付)
旗受けバンドの種類一例

8.優勝ペナント、慶弔リボン

・優勝ペナント
優勝旗の優勝ペナントには「第●●回優勝者またはチーム名」というように大会回数、優勝者の名称を記載するのが一般的です。優勝ペナントの数が多い優勝旗ほど、歴史ある優勝旗といえます。

・慶弔リボン
組織内の弔意を表明する時に、黒いリボン(喪章ともいう)を校旗、社旗、市旗など組織の旗に付けて弔旗とします。
国家的な弔意の場合は、国旗を弔旗とします。
おめでたい行事(慶事)の時には、校旗、社旗、市旗などに紅白のリボンを付けてお祝いの意を表します。

優勝ペナント、慶弔リボンの種類一例

  • 優勝ペナント
  • 弔リボン
  • 慶事リボン
優勝ペナンとや旗用リボンの一例